長崎のお盆事情「精霊(しょうろう)流し」|広島県廿日市市の宮内鍼灸整骨院

こんにちは!広島県廿日市市、宮内鍼灸整骨院の副院長です。

明日、8月15日は終戦記念日ですね。

同時に8/15といえば、私の中では長崎の「精霊流し」の存在が大きすぎます。

2年前の8/15、実際に長崎の精霊流しを目の当たりにしたのですが、色々と驚きがあったので紹介させて下さい。

 

2018年の8月14日、家族でハウステンボスに遊びに行き、佐世保で1泊。

ハウステンボス楽しかったです!

佐世保で2泊の予定でしたが、十分佐世保を満喫したので違うところに行ってみようということになりました。

8月15日当日の朝、長崎市内のホテルが予約できたので、佐世保から長崎市へ。

長崎市に近づくにつれて、電光掲示板で「渋滞情報」「交通規制」など、物々しい雰囲気。

その時気づきました。「今日は精霊流しの日だ!」と。

何も考えずに長崎市に向かいましたが、その日はまさに長崎が一番にぎやかな日、8/15だったのです。

当日でよくホテル取れたなと・・・。

 

「なんという偶然。夜は精霊流しを観に行こう!」と家族で盛り上がりましたが、この時点で私たち、広島の「灯籠流し」と一つも区別できてません。

しめやかな雰囲気の中、川に灯籠を浮かべるのを想像しつつ、まずは出島観光へ。

午後二時、オランダ坂通りを歩いている途中、どこからか爆竹の音が。

「中学生とかのおふざけかな?」

道すがら、住宅の車庫に、船の形をした山車の様なものが。

「夏祭りで使う御神輿かな?」

グラバー園から帰る頃には、至る所から爆竹の音。

「何かおかしい・・・」

 

この頃スマホで検索したりして、段々と「精霊流し」というものが分かってきました。

【精霊流し】

毎年8月15日に行われる精霊流しは、盆前に死去した人の遺族が故人の霊を弔うために手作りの船を造り、船を曳きながら街中を練り歩き極楽浄土へ送り出すという長崎の伝統行事です。

各家で造られる船は大小様々。材料は主に竹、板、ワラ。
長く突き出した船首(みよし)には家紋や家名、町名が大きく記されます。

船の飾り付けには故人の趣味などを反映させたり、町内合同でもやい船を出したりと、8月になると細部の飾り付けにまでこだわった様々な造りかけの船が路上に多く見られるようになります。

当日は夕暮れ時になると町のあちらこちらから「チャンコンチャンコン」という鐘の音と、「ドーイドーイ」の掛け声。

耳をつんざくほどの爆竹の音が鳴り響き、行列は夜遅くまで続きます。(ながさき旅ネットより) 

「精霊流し」ウィキペディア は こちら

 

私、さだまさしさんの歌う「精霊流し」のイメージでいたので、ウィキペディアを読み進めていくうちに口がポカーンと開いてしまいました・・・。

ウィキペディアにも【「精霊流し」のヒットがしめやかなイメージを作り上げてしまったため、観光客が実際の精霊流しを目の当たりにして、あまりのにぎやかさに「歌と違う!」と驚くこともしばしばある。】

と記述がありますが、武井ファミリー、まさにこの状態です。

確かに歌詞の中で「精霊流しが華やかに」とありますが・・・。

 

夕方近くになると中国の春節を思わせる様な爆竹の嵐。

公園に続々と集まる地元の方々と精霊船。

そこでも段ボールいっぱいの爆竹の束に火をつける人多数で、「煙で目が開けられない」&「鼓膜が破れる」状態。

そんな観光客への救いの手。コンビニに「耳栓あります」の張り紙が!

家族分の耳栓、即購入。

ゴーグルも欲しいところです。

長崎市内は交通規制がかかり、車道を精霊船が通る状態で、その前後で爆竹。

爆竹を大量に破裂させることによって、邪気を追い払う感じなのかな?

普通に歩道を歩いていても、破裂した爆竹が車道から飛んでくるんです。

「熱っ!熱っ!」となり、髪や服が焦げそうでした。

ちなみに拡院長がその日来ていたTシャツの胸ポケットに、飛び散った爆竹の残骸がINしていました。

服は焦げていなくて良かったけど、気づかず洗濯したので爆竹の色がついてしまった・・・(-_-;)

ああショック💦

 

私の地元では、初盆の場合、「故人の遺影を抱きかかえて盆踊りを踊る」という風習がありましたが、長崎では何とオープンに故人を偲び、盛大に故人を送るのかと驚きました。

これだけの事をするとなると、送る側も送られる側も感無量だなあと思いました。

精霊船もすごくこだわっているものがたくさんあり、故人の方の生前を想像させるような心のこもった演出に感動してしまいました。

 

そうこうしているうちに段々と暗くなってきたので、交通規制の中、カーナビ頼りで何とか長崎市内から稲佐山山頂展望台へ。

展望台からはさっきまでいた長崎市内が一望できます。

世界三大夜景とも言われる稲佐山からの景色。

坂が多い長崎市だけあって、夜景がどこまでも美しく広がります。

そして、爆竹の音がここまで鳴り響き、爆竹の煙で長崎市全体が煙っている!

爆竹のパワー、凄い!!

夜景を楽しんだ後、ホテルに戻りましたが爆竹の音はしばらく続いていました。

そして深夜、地元テレビ局の放送に釘付けになりました。

テレビ長崎「精霊流し 2018」

 

広島ではフラワーフェスティバルの特別放送を深夜に放映しますがその様な感じでしょうか。

精霊流しの特別番組として、故人・精霊船の紹介、精霊流しの様子を放送していました。

 

今年は新型コロナの関係で観光は自粛して欲しいとの事ですが、特別番組は例年通り行うようです。

テレビ長崎 「精霊流し 2020」

 

実際の精霊流しがよく分かると思うので、長崎以外の人にも見てもらいたいな・・・。

TVerで見ることは出来ないかな・・・。

今年は無理ですが、コロナが落ち着いて自由に旅行できるようになったら行ってみてはいかがでしょうか?

長崎の精霊流し、私が実際に体験した感動をひとりでも多く味わってもらいたいと思います。

 

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