ひざの痛みに鍼灸|広島県廿日市市の宮内鍼灸整骨院

立ったり座ったりするときに膝が痛い、歩き始めが痛い、階段を降りるときがつらい・・・。

膝には、平地を歩いているときでも体重の約3倍、走っているときには約10倍、階段の上がり下がりでは約7倍の荷重がかかります。

このように膝関節には大きな衝撃が加わりやすく、当院でも膝関節障害の患者さんは多くおられます。

 

鍼灸適応症のひざ痛種類

  1. 変形性膝関節症:膝の老化に伴って膝の内側に痛みがでる。動作の開始時痛みが出る。
  2. 靭帯損傷:膝に衝撃を受けて発症し、グラついて痛む。
  3. 滑液ほう損傷:膝の深い所が痛む。水が溜まることが多い。
  4. 膝の慢性関節リウマチ:両側のヒザや手の指等の関節が、同時に痛む。

ひざの痛みの大半を占める「変形性膝関節症」は、膝関節内の関節軟骨がすり減ることが痛み発生の原因とされていますが、そもそも関節を動かすための筋肉の機能低下が原因です。

変形性膝関節症とは

立ったり座ったり、歩いたり、私たちが日常生活で不自由なく動き回ることができるのは、「膝の関節」の働きによるものです。

この時、私たちの膝には体重の3倍から4〜5倍の負荷がかかっているといわれています。

変形性膝関節症は年齢の上昇に伴い増加し、60歳以上の2人に1人が膝に痛みを抱えているといわれています。

特に女性の患者数は男性の2倍以上といわれています。

女性は男性に比べ、膝を支える筋肉量が少ないため膝にかかる負担が大きいこと、また女性ホルモンのバランスの変化が関係しているとも考えられています。

このように、膝の痛みや変形性膝関節症は、年齢の上昇に伴い誰もが経験する可能性の高い疾患と言えます。

そして高齢者の場合、変形性膝関節症が骨折を含む要支援、要介護の一つの要因となるケースが多いのです。

 

<変形性膝関節症の代表的な症状>
代表的な症状は「膝の痛み」と「膝の関節に水が溜まる」です。

1. 膝の痛み
変形性膝関節症の膝痛の特徴は、「動作時痛」です。

*初期:立ち上がりや歩き始めなど、膝の動かし始めに痛みや強張りを感じますが、体を動かしている内に自然と治ります。
・椅子から立ち上がろうとした時
・床に落ちた物を拾うため、しゃがもうとした時
こうした時に初めて、痛みや膝の違和感に気づく方が多いようです。

*中期:膝を曲げ伸ばしする度、ズキッと痛みが走り、しばらく休めば治っていた痛みが消えなくなります。
・階段の昇り降り(特に降りる時)が痛みで困難になる。
・人によっては膝に水が溜まる、膝が腫れて熱感がある。
・正座をするのが困難。

*進行期:膝を動かす度に強い痛みが生じる。立っているのが辛い。安静時にも痛む。
・膝が完全に曲がりきらない、真っ直ぐに伸ばせない。
・普通に歩く、座る、しゃがむなどが困難になり、日常生活に支障をきたすようになる。

変形性膝関節症は時間をかけて進行し、そのままにしておくと徐々に症状が悪化していきます。
ただし、症状や痛みには個人差があります。強い痛みを訴える方がいる一方で、症状が進んでも、それほど痛みを感じないという人もいるのです。

膝の痛みには滑膜炎が関係しているといわれています。膝の関節を覆っている滑膜組織には、刺激を痛みとして感知する神経が豊富に集まっています。

症状が進行し、痛みを引き起こす物質が溶け込んだ関節液により繰り返し神経が刺激されることで、痛みが起こる、または痛みを感じるようになるのです。

滑膜の組織は鍼灸の刺激に対し、とても反応しやすいため、膝の痛みの改善の重要なポイントとなります。

鍼灸治療により滑膜炎を制御することができれば、症状や予後の改善の可能性が期待できるといえます。

2. 膝の関節に水が溜まる
膝に水がたまる、という言い方をよくしますが、この水とは「関節液」のことです。関節液は膝を動かす潤滑油として滑膜で分泌され、組織に吸収されながら常に膝関節内にあるものですが、関節に炎症が起こると、人体の自然治癒力の作用により分泌が増えるようになっています。

大量に分泌され、吸収しきれなかった関節液が関節を圧迫するため、膝が腫れて曲げにくい、熱感をもつ、重だるいなどの症状が起きてしまうのです。

<変形性膝関節症の主な原因>
主な原因として考えられる代表的なものをあげておきます。
・加齢
加齢に伴い軟骨に栄養を供給しているヒアルロン酸が減少し、軟骨が傷つきやすくなります。
長年に渡り膝関節を使ってきたため、軟骨が擦り減る、また徐々に筋力が低下することにより膝関節への負担が増えてゆきます。男性に比べて筋力が弱い女性に変形性膝関節症が起こりやすいのは、このためです。

・肥満
歩行時には体重の約3倍以上の負担がかかっています。当然、体重が増えるほど、膝関節への負担が大きくなります。そして中高年になると運動量が減ったり、食事の影響で内臓脂肪がつきやすくなり、体重が増加しやすくなるので注意が必要です。

・運動不足=筋肉の衰え
運動不足で筋肉を動かさなければ、筋力そのものが低下します。身体をを支えている大きな筋肉、特に大腿四頭筋=太ももの筋肉が衰えると体の重みを受ける部分が不安定になり、膝関節への負担が大きくなります。膝が痛むからと動かなくなれば、さらに筋肉は衰え、患部の血流が悪くなり、症状がさらに進むという悪循環に陥ってしまいます。

・O脚・X脚
O脚は日本人に多く見られます。このような脚の変形により体重がかかる場所が偏り、膝関節への負担が大きくなり、やがて痛みが起こる原因になるといわれています。

 

ひざ痛への鍼灸治療

膝の痛みや障害となる炎症である滑膜炎の鍼灸治療を行うことで、炎症の消退、滑膜組織の病変を改善し、機能的な回復を図ることができます。

滑膜組織への鍼灸治療により患部周辺の血流がよくなり、滑膜炎が原因の症状を改善、ひいては変形性膝関節症の症状改善や病態の進行の抑制に効果を期待できると考えます。

膝が腫れているときは、その多くは炎症があり、他にも水が溜まるなど言われる状態もあります。膝の腫れは適切に治療していくと治っていきますが、治療をしないで我慢して頑張っていると無理がかさなり慢性化して関節の状態も悪くなっていくこともあります。

慢性的な膝の痛みは早めの治療をおすすめします。

膝の痛みで手術を勧められた場合も、このように鍼などの治療で良くなることがあります。

手術を決断する前に、1度鍼灸治療を受けてみることをお勧めいたします。

 

ひざ痛の予防

膝痛症を発症する前の予防も大切です。

肥満を解消する、足に合った靴を選ぶ、膝を冷やさない、そして普段からこまめに体を動かし、筋肉を鍛えておくことが予防策につながります。

ひざの痛みを緩和するツボは、柔軟性が失われ、機能が低下した筋肉に多く現れます。

お灸の温熱で、ひざ周辺の筋肉の血行をよくして、柔軟性を回復させ、膝関節に加わるストレスを軽減させ痛みを緩和します。

40℃前後の蒸しタオルでひざの周りを温めるのも効果的です。

お風呂は湯船につかり、ひざだけでなく全身を温めましょう。

湯船の中でひざを曲げたり伸ばしたりするストレッチには、ひざ周辺の筋肉を柔らかくする効果もあります。

痛みが軽減しない場合は、早めに鍼灸治療を受けることをお勧めします。

鍼灸が身体に良い理由も合わせてお読み下さい。

 

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