神経痛に鍼灸|広島県廿日市市の宮内鍼灸整骨院

神経痛でお悩みの方の中に「病院へ行って薬をもらってるけど、なかなか治らない。」「整体やマッサージにも定期的に通ってるけど一向に良くならない。」という声をよく聞きます。

神経痛とは神経が何らかの影響で刺激を受けて生じる痛みです。

症状としては、神経が支配する領域のピリピリ、ジンジンあるいは電気が走るような痛みがあります。

代表的な神経痛

上肢に症状の出る頚腕症候群、下肢に症状の出る坐骨神経痛、背中から脇腹にかけて症状の出る肋間神経痛、顔面部に症状の出る三叉神経痛などがあります。

原因としては、坐骨神経痛の場合、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など神経を物理的に圧迫することで引き起こされます。

また、疲労の蓄積や過度なストレスなどから免疫力が低下して、水痘帯状疱疹ウイルスなどの再活性がおこり神経痛を引き起こす場合などもあります。

さらに、神経のすぐそばを通る筋肉などの組織が過剰に緊張している場合、神経を締め付けて神経痛となることもあります。

神経痛の施術方針

激しい痛みや筋力低下、麻痺、膀胱直腸障害などがある場合は鍼灸治療の適応とはなりません。専門のお医者様に診てもらいましょう。

また、医療機関での治療もよほど重度でない限り、いきなり手術ではなく、薬や注射などでの保存療法が基本です。

それらの治療と並行して鍼灸などを用いることは可能です。

鍼灸刺激は、刺激した部位の血流を改善し、筋肉の緊張を緩めることで神経への物理的な圧迫を軽減させたり、神経への血流を改善することで痛みやしびれなどの症状を緩和が期待できます。

当院に来られる神経痛の患者さんは、坐骨神経痛の治療が多いです。

坐骨神経痛とは

坐骨神経の坐骨とは、椅子に座った時ぶつかるお尻の骨です。この骨のすぐ横を通る神経なので坐骨神経といいます。

坐骨神経は長さ1メートル以上、鉛筆ほどの太さがある神経で、骨盤の近くから始まり、お尻や大腿の裏側を通りながら、ふくらはぎまで伸びていきます。

坐骨神経痛とは、腰からお尻、足先にかけてつながっている坐骨神経が、さまざまな原因で痛みやしびれがあらわれる症状のことです。

痛みだけではなく、脚のしびれを伴う場合もあります。

症状は片側のみで、脚を伸ばした時や歩行時などに痛みが走ります。

 

坐骨神経痛の症状

・おしりが痛い
・ももや足ががつる
・スネの外側だけ痛い
・足の小指が痛い

坐骨神経痛の症状は、動くと痛みが強くなったり、夜寝静まると強くなったりさまざまで、お風呂などで温めると楽になる傾向にあります。

坐骨神経は、お尻だけでなく膝の後ろのあたりで枝分かれして足の前と後ろに走っているため、坐骨神経痛の症状として、お尻や、ももの後ろ、スネやふくらはぎ、つま先までの一部あるいは全部の痛みやビリビリと感じるしびれがあらわれます。

坐骨神経痛は、中高年の男女に多くみられますが、原因となる病気によっては10代、20代からもあらわれることがあります。

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛は、腰痛持ちの人に起こりやすい症状と言えます。

腰痛時に一時的な痛みの緩和を続けるだけで、根本的に腰を治していないため、弱くなっている腰が坐骨神経痛を発症するのです。

慢性的な腰痛以外に坐骨神経痛の原因としてあげられるものに、腰椎椎間板ヘルニア、分離滑り症などがあります。

中でも腰椎椎間板ヘルニアによって起こることが多いようです。

これは、ヘルニアによって坐骨神経が圧迫されるため炎症を起こし、痛みやしびれを誘発するものです。

筋・筋膜が原因となる坐骨神経痛では、運動不足によるお尻の筋肉の衰えが間接的な原因となっている場合が多いです。

また、腹膜炎や腸炎の後遺症として坐骨神経走行に沿って痛みが生じるパターン、子宮がん、卵巣がん、大腸がん、膀胱がんなどによって坐骨神経痛の症状が出るパターン、脚気(かっけ)によって坐骨神経が通る場所に痛みが出るパターンもあります。

このように原因が特定できるものもありますが、病院で検査を受けても、その原因がはっきりしないことも多いようです。

坐骨神経痛に対する鍼灸治療

坐骨神経痛の治療法としては、痛み止めの飲み薬、注射、湿布、塗り薬や、温熱療法、低周波や遠赤外線、レーザーなどの電気光線療法、痛みに対しての認識をかえていく認知行動療法、そして「鍼灸治療」があります。

このような治療法のなかで、副作用も無く、本当に痛い部分・悪い部分に対して効率よく治療をおこなえるのは鍼灸治療だけです。

鍼治療では、鍼を刺入する刺激によって筋肉や神経へ流れる血液量を増加させ、筋肉の緊張をほぐします。

そのため、筋肉の緊張によって圧迫されていた神経への刺激が和らぎ、炎症が抑えられるので、痛みが緩和されます。

坐骨神経痛の場合の多くは、全身の筋肉の緊張、特に腰と背中の筋肉の緊張が強いため、その緊張をほぐすことが大切です。

また、気の流れが悪くなりバランスが崩れている場合、鍼治療により、気の流れをよくしてバランスを整えるなど、自然治癒力を高めることができます。

鍼灸が身体に良い理由も合わせてお読み下さい。

このように、鍼治療は坐骨神経痛に対して、非常に有効ですが、今までにまったく腰痛がなかったのに坐骨神経痛が起こった場合は、重大な疾患(脊椎や骨盤内の腫瘍など)が隠れていることも考えられるので、早めに専門医による検査を受けることをおすすめします。